移民・難民をめぐる文化政策


Cultural Policy about Immigration and Refugee
 
日本側代表者:
藤野 一夫(神戸大学国際文化学研究科教授)

相手国側代表者:
Wolfgang SCHNEIDER(Professor, Department of Cultural Policy, University of Hildesheim)
 


 平成29年度の研究交流活動計画  


中東の政治情勢の悪化に伴い、2015年来、主にシリアから大量の難民が欧州に流入し、難民受入数はドイツだけでも百万人を上回った。ヨーロッパのイスラーム化に反対する政党が支持を増やす中で、ドイツの文化政策関係者は、移民や難民とホスト社会との摩擦を緩和し、文化的な統合に寄与する文化施策を展開してきた。 R-5の海外研究拠点であるヒルデスハイム大学文化政策研究所は、このような喫緊の課題に関する調査、提言、助言を行っている。28年度に同研究所と推進したワークショップ等の共同研究に基づき、29年度以降の研究課題を「移民と統合のための文化政策」とし、以下の3つの問いに即して活発な研究者交流を通じた共同研究を推進する。
 
1. 移民の統合に向けたアクチュアルな社会的ディスコースと統合のプロセスにおいて、文化政策はどのように自己理解しているのか?
 
2. 移民との関連において、どのような文化政策が看取され、劇場芸術、社会文化、文化教育の事例に即して、どのような施策が確認されるのか?
 
3. 多様性社会において、文化的基盤の変革は、どのようにコミュニティ形成に寄与することができるのか?  
 
ドイツにおいてシュナイダー教授が統括する本共同研究チームとともにワークショップ及び実地調査を実施する(9月を予定)。ヒルデスハイム大学より本共同研究チームのメンバーが来日し、神戸大学に滞在して共同研究を推進する(後期を予定)。

平成29年度に期待される成果


ドイツで展開されている「移民と統合のための文化政策」は、グローバル化と連動した新たな社会問題に対応する政策事例として注目すべきものである。それは国際的な人権保障の観点だけでなく、少子高齢化社会や持続可能な経済発展に対する政策としても有効である。アジアと世界における日本の政策課題と国際貢献のあり方を検討する29年度の本研究交流活動は、政策的観点からも高い評価を受けると期待される。


 平成28年度の研究交流活動計画  


中東の政治情勢の悪化に伴い、昨年来、主にシリアから大量の難民が欧州に流入し、難民受入数はドイツだけでも百万人を上回る。ヨーロッパのイスラーム化に反対する政党が支持を増やす中で、ドイツの文化政策関係者は、難民とホスト社会との摩擦を緩和し、難民の心的ケアに寄与する文化施策を展開している。ヒルデスハイム大学文化政策研究所は、このような喫緊の課題に関する調査、提言、助言を行っている。28年度は「難民に対するドイツの文化政策」に焦点を絞り、研究者交流を通じた共同研究を推進する。ヒルデスハイム大学よりシュナイダー教授が神戸大に滞在する一方(11月を予定)、神戸大学の藤野とクレックがヒスデスハイム大学に滞在し(3月を予定)、共同研究を遂行する。

平成28年度に期待される成果


ドイツで展開されている「難民に対する文化政策」は、グローバル化と連動した新たな社会問題に対応する政策事例として注目すべきものである。それは国際的な人権保障の観点だけでなく、少子高齢化社会や持続可能な経済発展に対する政策としても有効である。アジアと世界における日本の政策課題と国際貢献のあり方を検討する28年度の本研究交流活動は、政策的観点からも高い評価を受けると期待される。

研究会情報


 
2016.08.11  公開研究会
2016.11.16 講演会