近代〈神話学〉の発展と〈神話〉機能の展開
代表者
分担者
概要
本プロジェクトは、平成26年度「神話研究史における近代〈神話学〉の特性の解明」、平成27年度「近代〈神話学〉の発展と〈神話〉概念拡大の思想的背景の解明」から続く近代〈神話学〉をめぐる共同研究プロジェクトとして3年目を迎える。
本年度は「近代〈神話学〉の発展と〈神話〉機能の展開」として、これまで本プロジェク
トが明らかにしてきた神話研究史における「神話学」の特性を背景に、①テクスト化された物語の「神話化」、②「神話」の世俗化、という2つの現象に着目する。近代以降の「神話」のこうした双方向性を通して、今日における意義を改めて明らかにするとともに、個別の地域研究にとどまることによって立ち後れている「神話学」研究史の世界的展開の補完と、現代文化と神話との関わりの検討についても可能となると考える。