学部改組に伴い、神戸大学国際文化学部異文化コミュニケーション論講座は、4大講座の一つとなりました。人類学関係の授業は、この講座の中の、「異文化関係論」分野が集中的に行います。講座に帰属する学生は、自分の学びたい分野の演習Aを受講し、その分野の教員の演習Bを主として受講することになります。指導教員の演習Bが、そのまま卒論演習へと結びつきます。
第1期卒業生
清遠千佳子 「サタワル島における食物規制について」
渡辺江美 「開発問題における人類学の可能性」
第2期卒業生
岩田尚子 「文化表象としての観光」
山中ゆう子 「男性優位、女性劣位は普遍的か」
第3期卒業生
有道純子 「ミクロネシアにおける土地所有体系と出自集団の関係」
石川澄江 「モンゴルにおける搾乳儀礼」
高須涼子 「民間信仰の構造」
錦戸絵里 「アフリカにおける死霊観について」
第4期卒業生
池内明弘 「開発人類学の可能性ー日本の近代化と持続可能な開発」
一色美江子 「観光人類学の可能性ー新しい観光形態の考察」
倉森和幸 「土着主義運動について-カーゴカルトに対する解釈を通じて」
三木原夏子 「多民族国家の行方ー多文化主義の可能性と限界」
村島智子 「多文化主義の可能性」
第5期卒業生
楠本真千 「フレンチ・ポリネシアと太平洋の非核」
梶原法子 「開発と人類学ー開発における人類学の貢献」
第6期卒業生
北山真由子 「ポストコロニアル人類学について」
竹内聖乃 「ポストモダン人類学の代価について」
谷口奈緒美 「カナダのインディアンについて」
第7期卒業生
大浦裕介 「民族の枠組みとアイデンティティを考えるー「タテ」と「ヨコ」のイメージを用いて」
西川然 「人類学における生物学的事実の位置付けーその現状と可能性」
第8期卒業生
小森美里 「ラスタファリ運動の世界展開とマクドナルドの世界展開」
弥永香織 「発展途上国における自立的観光の可能性」
伊達久美子 「これからの観光形態ーマス・ツーリズムとオールタナティヴ・ツーリズムを再検討して」
第9期卒業生
角本一省 「日本人とペットの関係に関する一考察」
古川絹代 「開発問題をめぐって」
山路我意 「ジェンダー・フリーの妥当性を問う」
第10期卒業生
越智真理子 「「世界ウルルン滞在記」からわかる視聴者と製作者の意識のずれ」
細川真由 「開発問題における文化人類学の可能性」
松尾佳典 「グローバリゼーションという支配」
村田一樹 「アメリカにおける多文化教育と日本の異文化教育」
結城真穂 「観光文化とアイデンティティの考察」
第11期卒業生
井川千夏 「より良い開発実現のために」
鎌田友香 「伝統文化の継承と観光ー沖縄県竹富島の種子取祭を事例として」
田島康圭 「海外における日本アニメーションについて」
第12期卒業生
三留裕子 「これからの持続可能な観光ー持続可能性を再検討して」
吉川 藍 「ハワイにおける新しいツーリズムの可能性」
大谷純子 「観光とイメージ」
第13期卒業生
鈴木亜望 「バングラデシュにおける日本のNGOの活動」
竹内裕美 「フェアトレードの可能性」
白水秀佳 「日本の地域振興と発展途上国」
山本晃子 「世界文化遺産の保存と観光の持続的な関係構築について」
第14期卒業生
山本千尋 「日本におけるスタディツアーのあり方」
織内美穂 「英語教育における語用論的知識の活用ーコミュニケーション能力の向上を目指してー」
谷口あゆみ 「プリミティヴ・アートの展示について」
田房夏波 「地域開発とエンパワーメントー京都府丹後地域の取り組みを事例としてー」
松淵美穂 「女子割礼の背景と廃絶運動」
第15期卒業生
吉野舞 「マレーシア人留学生に対する意識調査から見るオーストラリア多文化主義」
小森菜央 「近代型ミュージアムについての一考察」
佐藤良美 「NGOによるノンフォーマル教育ーベトナムの事例をもとにー」
重松秀美 「クロナラ暴動にみるオーストラリア多文化主義の問題点ーなぜ多文化主義国家で人種差別的暴動が起こったのかー」
桜本朋美 「香港人とは何かーカナダへの香港人移民研究を事例に」
姫田茉実 「開発とは何かータイにおける農村開発の事例から」
第16期卒業生(2012年度)
岸本洋平 「オリンピックの理念と、そのあり方の変遷について」
第17期卒業生(2013年度)
梅原いつか 「県民性概念の再検討ー「大阪人」を事例としてー」
坂本龍矢 「インドにおける血液環境の考察ー制度的側面と文化的側面から売血を考えるー」
今中千恵 「先進国による発展途上国に対する開発援助の在り方」
大学院総合人間科学研究科は、2007年4月1日より、大学院国際文化学研究科と大学院人間発達環境科学研究科に改組されました。1997年に始まった大学院の吉岡ゼミは、国際文化学研究科のゼミとして継続します。国際文化学研究科での授業は、そのまま、総合人間科学研究科の授業へと読み替えができます。
国際文化学研究科にはいくつものコースがありますが、私の授業は、「文化人類学コース」のなかの授業です。
1999年度修士論文
福井栄二郎 「カーゴカルトの諸相とその人類学的研究ーパリアウ運動における近代性の批判的考察」
2003年度修士論文
北山真由子 「ポスト・ソヴィエト時代の「民族」と生活世界ー中央アジア・カザクスタン共和国におけるカザク・アイデンティティの考察」
2004年度修士論文
山口隆子 「ホームステイにみられる観光文化ー金沢での1956-1958年を事例として」
2005年度修士論文
堀畑由加里 「他者を見る眼ー異人論から芸術論へ」
久保忠行 「「難民」としてのアイデンティティ ータイのカレンニー難民に関する人類学的研究ー」
国枝英武 「ハワイにおける「我々」という境界と「ローカル」というまとまり」
2006年度修士論文
前川真裕子 「近代の視座とマルティカルチュラル・オリエンタリズムーポスト・コロニアル理論をめぐる新たな展開のために」
李 瑞雪 「中国の女性の地位」
2007年度修士論文
佐藤 有 「悪石島の盆行事における仮面「ボゼ」の考察」
2008年度修士論文
高田佳奈 「プリミティヴ・アート再考ー美術史と人類学の文脈において」
2009年度修了レポート
西村遼 「在日ペルー人のエスニックビジネスー在日ブラジル人との比較を通じてー」
2010年度修士論文
小林孝通 「映像の異文化表象における人類学的研究:トロブリアンドのクラ交易をめぐって」
2011年度修士論文
鈴木亜望 「フェアトレードの『フェア』概念ーバングラデシュ民族誌から見る人々の規範との比較ー」
2012年度修士論文
楊夢雨 「中国の民族テーマパークについての考察ー山東省済南市「九頂塔中華民俗歓楽園」を事例として」
2013年度修士論文
魏朝麗 「日本における中国人留学生の特徴についてー日本における生活の適応と日本観という二つの側面からー」
大学院後期課程のゼミは、1999年度から始まりました。人類学の専門的な研究のための授業です。2007年4月1日より、国際文化学研究科の「文化人類学コース」の後期課程授業として継続して行っていきます。
2005年度博士論文
福井栄二郎 「メラネシアにおける文化の真正性とその揺らぎーヴァヌアツ・アネイチュム社会の伝統に関する歴史人類学的研究ー」
2010年度博士論文
久保忠行 「難民キャンプの人類学ータイ・ビルマ国境のカレンニー難民の難民性ー」
2011年度博士論文
山口隆子 「ホームステイの人類学的研究ーホームステイ組織
The Experiment in International Living の形成と展開ー」