国際文化学部への招待

国際文化学部とは-3つの特徴

1.徹底した少人数教育と新しい学際的カリキュラムで深い異文化理解を

国際文化学部の専任教員は現在(2012.3)69名、1学年の学生定員は140名です。この教員学生比約1:2という徹底的な少人数制を活かし、古い学問の垣根を取り払った新しいカリキュラムで、グローバル化の進行する現代社会と文化のかかえる諸問題に創造的に取り組める学生を育成します。

新しい出会いに溢れる場所

栗原 里奈さん
(異文化コミュニケーション論講座第15期生)

私は高校の頃から、「世界中の色々な国の人たちと会って、話してみたい」というのが目標にありました。そして、この学部にはそんな国際交流ができる機会がたくさんあります。まず授業では、留学生と日本人学生でグループワークをしたり、プレゼンテーションを行ったり…英語・日本語が入れ乱れてのディスカッションをすることもあります。また学部の交換留学生のチューター制度というものがあり、彼らが来日した際に必要な諸手続きを手伝ったり、学期末にパーティーを企画したりしています。他にも、サークルや学生シンポジウム、国際交流機関でのインターンシップ募集など、入学前に想像していた以上に、国籍も育った環境も違う学生達とお互いの意見を交え、一緒に行動する機会が多いということに気付きました。時にはお互いの価値観・習慣が全く異なることに、しぱしば”カルチャーショック”を受けますが、今はむしろその”衝撃”が楽しくてたまりません。
こうして国際文化学部で、留学生と接していくうちに刺激されて、3年時に交換留学ブログラムを利用して、フランスのニース大学に留学しました。違うからこそ戸惑うフランスの生活に苦労したこともあります。しかしそんな中でも、アメリカ・アジア・ヨーロッパの至るところに同じ時期に留学している学部の友達と、お互いが抱える似たような悩みを相談し合いました。その結果、私はあまり落ち込まずに、有意義に生活を送れたと思っています。またかつて神戸大学に留学していた友達に会うため、旅行もしました。久しぶりの再会にはしゃいだり、現地を案内してもらったりと、とてもお世話になりました。これらのことを通じ、国際文化学部に入って良かったと心から思いました。なぜなら、もし私がここに入学していなければ、このような貴重な出会い・経験を得ることは決してできなかったからです。
留学もあって、私は1年遅れて卒業します。しかし、このことが超氷河期とも言われる就職活動に不利になるとは考えていません。国際文化学部で経験できたことを、卒業後も活かしていくのが今の私の目標です。これから入学される皆さんも、自分のやりたいことに素直に向き合い、新しいことにどんどん挑戦していってください。

 

「世界」を考えるための作法を身に付ける

清水 翔平さん
(現代文化論講座第17期生)

現代文化論講座にはモダニティ論、先端社会論、芸術文化論の三つのコースがあります。
全体を通して、過去、または現在の思想家たちの著書に触れながら、グローバルな視点を持って現代文化を考察し、その実態を暴きだすとともに、それらに批判的にアプローチする方法を模索していく、という性格が共通していると思います。
私は現在、先端社会論コースの小笠原ゼミに所属しています。ゼミの学術的な領域としては「メディア文化論」という看板が立てられてはいますが、学際領域を横断して文化を検証するという本学部の名目に反せず、メディア、つまり「何かを表象する」という事柄に対し、とても自由かつ多方向な視点からアプローチを行っています。最近では他大学から教授をお招きして、かつて世界中の海を股にかけて荒らしまわった「海賊」をテーマに討論会、ディスカッションを行いました。「それってメディアに関係あるの?」と思ってしまうような対象がメディア、ひいては現代の先端的な社会問題につながっていくところが、当講座のおもしろい部分かもしれません。
また、毎週行われるゼミでは文化研究者のスチュアートホールの著書Representationを輪読してきましたが、文化人類学、社会学、社会思想、文学など様々な領域の視点を持って、メディアの隠された性格について考察することができました。
現代文化論講座で取り扱うテーマには、「答えがない」ことが難しい点だとよく言われます。
確かに当講座で扱うテーマを研究する際には、それを考察する視点やアプローチの多様性は保障されていますが、それがゆえに自分の出した結論に正解や間違いといった明確な判断をすることは不可能です。
しかし、ある意味ではそれこそが当講座の研究内容のおもしろい部分だということができますし、だからこそアプローチや視点の多様性が保障されているわけです。
先人たちの著書を道しるべに、現代社会に隠された問題を貧欲に暴きだし、世界の姿をありのままに見て検証することを志向する学生にとって、現代文化論講座は、日本という限定的な社会の枠を越えた、「世界」へと招待してくれる場所となるはずです。

 

2.多彩な語学教育で、活発な国際交流を

異文化理解は、留学や旅などの現地体験をとおして、異なる社会に生きる人びとの生活や文化に親しみを感じることからはじまります。そのために、国際文化学部には多彩な語学授業と海外45大学への留学プログラムが用意されています。この国際交流協定の多くは、学部独自のもので、国際文化学部の学生だけが利用できる交換留学制度です。国際文化学部は神戸大学でもっとも国際交流の活発な、留学・異文化体験のしやすい学部です。

私のイタリア体験

水島 佑香さん
(地域文化論講座第14期生)

私はアメリカ文化専攻ですが、イタリア・ボローニャ大学へ半年間留学しました。動機は、金銭的にもお得な交換留学制度を使って、今しかできない時間の使い方=留学をしたいと思ったこと、異国という環境に身を置くことで自己表現力を鍛えたかったこと、英語以外の言語を学ぶきっかけを作りたかったこと、イタリアの開放的なイメージヘの単純な憧れなどでした。
留学先では通訳翻訳学部に所属し、外国人向けのイタリア語の授業と並行して、英語―伊語の翻訳の授業などをとっていました。周りの学生は英語のレベルも高く、授業についていくのに必死でしたが、友達にノートを見せてもらったり、教授に個人的に翻訳の添削をお願いするなどして、イタリア語と英語の勉強に取り組みました。
ヨーロッパでは交換留学がとても活発で、様々な国出身の学生と交流することができます。私が滞在していた町にも留学生が集まる店があり、”友達の友達は友達”、多国籍の友達を増やす機会はたくさんありました。
夏休みにはひたすら国内外へ旅をしました。友達の実家を転々としながら南イタリアを回ったり、近隣国へ留学中の日本の友達を訪ねたり、スペイン経由でアフリカ大陸にも行き、地中海の歴史と文化を堪能することができました。
イタリアでの生活旅行中の生活は日本よりも不便な環境でしたが、おかげで「シャンブーは絶対このメーカー」というような日本で暮らしていた時のくだらないこだわりをばっさり捨てることができ、価値観がシンプルかつ寛容になりました。また、私は町で唯一の日本人だったので、いい意味で人に頼らず、自力でゼロから人間関係を築いて生活を作り上げていく充実感がありました。その中で嬉しかったのが、どこへ行っても「日本人」としてではなくYUKAという一人の人間として接してもらえたことで、自分も偏見を持たない接し方を心がけるようになりました。
国際文化学部には自由に異文化に飛び込んでいける環境があり、様々な価値観を吸収した面白い人、変な人、スゴイ人がたくさんいます。失敗や後悔はその後の人生でリベンジできます。自分なりの目的・目標を持ってぜひ行動してみて下さい。

 

3.文系にこそ、高度な情報処理教育を

情報、経済、政治のグローバル化が急速に進む現代社会では、文系理系をとわず、高度な情報コミュニケーション能力が求められます。国際文化学部では文系学生の教育に豊富な経験をもつITコミュニケーション分野の専任教員が、高度な情報処理教育を早期に行います。文書作成、表計算ソフトによるデータ処理、HTML言語やグラフィックス処理などの授業によって、コンピュータを異文化理解・異文化コミュニケーションの必須ツールとして使いこなす能力を伸ばします。

情報処理を通じての文化理解

菊谷 太郎さん
(情報コミュニケーション論講座第16期生)

なぜ文科系の私たちが「情報処理」などという理科系のお仕事を学ばなくてはならないのか、と疑問に思うかもしれません。でも、この問いはナンセンスです。なぜなら現代社会は大量の情報が、自分が理科系か文科系かなんて関係なく、押し寄せてくる社会だからです。情報を処理する技術は現代を生きていくうえで必須の能力でしょう。
もちろん、文化系の学生として「情報処理」を学ぶ意義もあります。どれだけIT(情報技術)化が進んでも、結局それを使うのは人間です。iPhoneだってICOCAだって、使うのは僕たちです。ITを使って「コミュニケーション」をするのは僕たち人間なのです。ITを人間とのかかわりあいの中で考えることができるようになる。それが、あえて文科系の学生が「情報処理」を学ぶ意義だと思います。
では、実際に、僕がどのような授業やゼミをとってきたのか少し紹介します。まず、プログラミングのゼミ。このゼミではPHPというブログラミング言語を使ってウェプ上に「掲示板」などを作成しました。次に、パソコン組み立てのゼミ。CPUやHDDやマザーボードなどを実際に自分で配線を繋いで組み立てて、デスクトップ型のパソコンを作ってしまいました。このように書くと、専門知識がないと無理なのではないかと身構えるかもしれませんが、全然そんなことはありません。それらを学ぶためのゼミです。正確には、それらを理解することで、私たちと「情報」との関わりを考えていく、そういったゼミなのです。この学部では情報処理のテクニックを取得することが目的ではありません。それを利用してその先にある文化を理解していくことが目的になるのだと思います。
国際文化学部は幅広い分野の学問を学べる学部です。国際的で学際的なのです。それなのに「情報処理」を、なんだか理系っぽいと敬遠してしまうなんてもったいないと思いませんか?というか、もっと単純に、文科系の学部にいるのにITに精通しているなんて、すごくかっこよくないですか!!!

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