最終更新日: 2025年08月21日
世界とかかわり、世界で生きるための2専攻・5領域と15の専門コース

現代社会の文化のあり方を比較考察し、文化間の対立・紛争といった現代的な課題に取り組むには、個別地域の文化及び異文化間の相互関係を考察すると同時に、グローバル化する世界の文化の動向それ自体を考察する能力を培うことが不可欠です。
そのため、国際文化学研究科では、個別地域文化研究を踏まえ、異文化間の相互作用のあり方や特質を多角的に解明する「文化相関専攻」と、グローバル化による文化の現代的位相を解明する「グローバル文化専攻」の 2 専攻を置いています。
各専攻は、さらに2~3の領域に分かれ、その中に複数の専門コースを置いています。本研究科に所属する教員・院生は、合計 15 ある専門コースのいずれかに所属し、研究活動をおこないます。
| 専攻 | 領域 | コース |
|---|---|---|
| 文化相関 個別地域文化研究を踏まえ、異文化間の相互作用のあり方や特質を多角的に解明する | 地域文化系 各地域固有の文化特性や文化の変容を学際的に研究する | 日本学 |
| アジア・太平洋文化論 | ||
| ヨーロッパ・アメリカ文化論 | ||
| 異文化コミュニケーション系 異文化の接触・対立・交流の実態を多角的に探求する | 文化人類学 | |
| 越境文化論 | ||
| 国際関係・比較政治論 | ||
| グローバル文化 グローバル化による文化の現代的位相を解明する | 現代文化システム系 グローバル化に伴う西洋近代原理の揺らぎの中にある、現代の社会的・文化的状況をトータルに研究する | モダニティ論 |
| 先端社会論 | ||
| 芸術文化論 | ||
| 言語情報コミュニケーション系 言語・非言語的コミュニケーション活動と多様な情報メディアの利用に関わる諸問題を探求する | 言語コミュニケーション | |
| 感性コミュニケーション | ||
| 情報コミュニケーション | ||
| 外国語教育系 外国語教育に関する先進的研究と当該分野の卓越した実践者の養成を目標とする | 外国語教育システム論 | |
| 外国語教育コンテンツ論 | ||
| 連携講座(博士後期課程に設置) | 先端コミュニケーション論 |
博士前期課程
夢に応じた2つの学びの形・キャリアアップ型と研究者養成型
博士前期課程にはキャリアアップ型プログラムと研究者養成型プログラムがあり、入学後に選択します。
| キャリアアップ型 | 研究者養成型 | |
|---|---|---|
| プログラム | 前期課程修了後、就職を希望する学生に対応した教育プログラムです。 幅広い専門的知識と実践的な応用能力の修得によって、キャリアの高度化を目指します。 | 前期課程修了後、後期課程入試を経て、後期課程への進学を希望する学生に対応した教育プログラムです。 研究者や高度専門家の養成を目指したカリキュラムが提供されています。 |
| カリキュラム |
|
|
| 進路像 | 修士号を取得し、専門職として国際的に活躍する | 後期課程に進学し、研究者や高度専門家としての道を歩む |
アカデミック・スキル演習
各分野で研究を進めるうえで必要な方法論・技術などのアカデミック・スキルを効率的に修得することを学習目標とします。
・lTスキル実習
・アカデミック・コミュニケーション(英語)
・アカデミック・ライティング(英語)
・アカデミック・ライティング(日本語)
・社会研究方法論
・フィールド調査
・統計・計量分析法
修士フォリオ
修士フォリオとは、修士論文に代えて提出できる、一つのテーマのもとでゆるやかに関連する複数の研究成果から構成されるものです。
単一の論文という形式にとらわれず、従来は修士論文として認められなかった多様な研究成果作品・調査報告などがフォリオの一部として認められます。職業や職場との関連をふまえた実践的な研究が行いやすくなり、また複数回にわけて提出するため、計画的な執筆や調査が可能になります。
博士後期課程
自立した研究者を育てる「学び」のスタイル
本研究科の博士後期課程では、専門分野を深く究めるための「コースワーク型」プログラムがおこなわれています。
3年間で博士号を取得できるようサポート指導教員を中心として、コース全教員が多様で柔軟なサポートをおこないます。
| コースワーク型 | |
|---|---|
| 研究テーマ | コースの研究分野に即したテーマ |
| カリキュラム | 個人研究 |
| 研究指導体制 | 指導教員が中心となりコース全教員がサポート |
| 博士号取得のプロセス | <1年次> コースの共同演習で構想を発表、学術論文の投稿、博士基礎論文の提出 <2年次> 学術論文の投稿、学会発表、博士予備論文の提出 <3年次> 毎月1 回、部分草稿をコースの共同演習に提出、全教員から指導とサポートを受ける。 博士論文の提出 |
| 期待される成果 | 個人の自由な発想と独創性を最大限に生かした学術的研究成果 |