国際シンポジウム

国際文化研究科主催 国際シンポジウム

最終更新日 2014年7月2日

第18回国際シンポジウム(神戸大学国際コミュニケーションセンター共催)

高等教育における外国語教育の課題と展望−グローバル人材育成にどう貢献するか—

 平成24 年度に、神戸大学の6 学部(文学部、国際文化学部、発達科学部、法学部、経済学部、経営学部)を取組部局とする「問題発見型リーダーシップを発揮できるグローバル人材の育成」構想が文部科学省のグローバル人材育成推進事業に採択されたことをうけ、国際文化学研究科は平成24 年度の国際シンポジウム「高等教育における外国語教育の課題と展望-グローバル人材育成にどう貢献するか-」を神戸大学国際コミュニケーションセンターと共催で開催しました。

このシンポジウムの目的は、国内外の高等教育機関で実践されている英語・ドイツ語・フランス語教育のカリキュラムや学習支援プログラムの企画立案、運営、実践について、講演者よりお話しいただくことによって、本研究科を含めて、日本の高等教育機関において、いかなる外国語教育・外国語教員養成カリキュラム、外国語学習をとりまく支援プログラムを提供すべきかについて、グローバル人材育成の観点から探求することでした。

このテーマに沿って、まず、神余講師には関西学院大学の取り組みを例に挙げて、学生をボランティア活動を通じて海外に派遣させる仕組みや学生の倫理観を育成してゆくことの重要性について英語でお話しいただきました。次に、マンケ講師には、近年ドイツ人講師によって実践されているドイツ語の授業(外国語としてのドイツ語)を映像を交えてドイツ語でご紹介いただきました。そして、フレシェ講師には、フランス政府とフランスの大学がこれまでに取り組んできた外国語としてのフランス語教育についてフランス語でお話しいただきました。

 

このシンポジウムを通し、まず、今後加速してゆくグローバル化に対応するための具体的な仕組み作りの必要性が再認識されました。さらに、このシンポジウムは、ヨーロッパ圏の外国語教育と比較することで、高等教育機関における外国語教育の重要性を提起し、グローバル人材を育成するにあたって外国語教育が果たす役割を多角的、国際的に捉え直す機会を提供しました。

 

日時平成25年11月3日(日)9:30~15:00
場所神戸大学 瀧川記念学術交流会館 大会議室
開会司会:木原恵美子(神戸大学国際コミュニケーションセンター)
挨拶:大月一弘(神戸大学国際文化学研究科)
発表言語:英語・ドイツ語・フランス語(同時通訳有)
講演1神余 隆博氏( 関西学院大学副学長( 国際戦略本部長)、元駐独大使)
“Nurturing World Citizens through the UN Youth Volunteer Programme:Theory and Practice of the Unique Mission of Kwansei Gakuin University (KGU)”
(「国連ユースボランティアを通じた世界市民の育成―関西学院大学の独特な使命: その論理と実践―」)
講演2ライナー・マンケ氏 (大阪ドイツ文化センター 館長)
” Deutsch als Fremdsprache im Zeichen der Globalisierung”
(「グローバル化と外国語としてのドイツ語教育」)
講演3クロディーヌ・フレシェ女史(フランス リヨン・カトリック大学 文学部長)
“L’enseignement du FLE et le Cadre Europeen”
(「FLE 教育とヨーロッパ言語共通参照枠」)
閉会挨拶挨拶:柏木治美(神戸大学国際コミュニケーションセンター)
神戸大学大学院国際文化学研究科/国際文化学部
〒657-8501 兵庫県神戸市灘区鶴甲1-2-1
このページの上部へ