ベルギー王国より王冠勲章オフィシエ章 （Officier de l’Ordre de la Couronne)が、長年にわたってベルギーと日本の学術と文化の交流に尽力した功績により、岩本和子教授に授与されました。4月22日（金）夜に駐日ベルギー王国大使館にて、ロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリング大使から叙勲のお言葉、受勲者から答礼の言葉があり、その後大使館による夕食会がベルギー関係の組織代表や研究者も招いて行われました。

岩本教授は、ブリュッセル自由大学（Université Libre de Bruxelles）哲学・文学部博士課程への留学以来、ベルギーのフランス語文学を中心としてベルギー文化に深く関わり、多くの著書や論文、学際的共同研究論文集の編著、ベルギーのフランス語文学作品の翻訳などを通して、日本におけるベルギーに関する学術的研究の発展に貢献してきました。またベルギーの諸大学との協定締結、セミナー・講義の実施、学生の交換留学や研修旅行などを通して相互の交流を図ってきました。2007年に発足し現在会員数100名を超える学際的共同研究組織「ベルギー研究会（Japanse vereniging voor de studie van België / Association japonaise d’études belges / Japanische Vereinigung für Belgische Studien）」の代表を務め、活動の一環として2016年には日白交流150周年を記念して「日本ベルギー学会（Belgium Japan Academic Association）」との共催で「ベルギー学シンポジウム」を開催、その後も「ベルギー学」構築を見据えたシンポジウムを２年ごとに開催し、その中心を担っています。

　これらの研究や活動が評価され、この度の叙勲となりました。